伊藤忠食品、“食”の未来を創造、大阪で総合展示会を開催

2014年08月07日

【大阪】伊藤忠食品は7月30日、31日の2日間、住之江区のインテックス大阪で夏季展示会「FOOD WAVE2014」を開催し、2日間で約7000人を招待した。

 同展示会は「Going With ~ともに創る、食のフィールド~」がコンセプトで、「食品業界、流通業界が景気回復の光に照らされるまでには、まだ時間がかかりそうだが、厳しい環境だからこそお得意先の皆様と今まで以上に関係を深め、より良い売り場や食の未来を創造するお役に立ちたい」という同社の思いを込もっている。

 出展メーカーは、酒類42社、食品166社、業務用・チルド71社の計279社。会場内はテーマごとに分かれたゾーンで構築され、来場者にそれぞれのテーマで旬のアイテムや販促策などをアピールした。

 同社が注力する「ギフトカードゾーン」では、デジタルコンテンツやグルメなどをプリペイドカードにして販売する手法が浸透するなか、小売店での導入方法、事例の紹介、売れ筋のカード、魅力ある新商品の紹介などを行った。「ギフトゾーン」では、付加価値の高いキッチン雑貨を中心に、食品や酒類を組み合わせるオリジナルアソートギフト「Gift+」や神戸らしい商品を発掘・選定し神戸ブランド商品を提案する「神戸セレクション」を紹介したほか、同社イチオシのギフトを数多く揃えた。

 伊藤忠食品のオリジナル商品を紹介する「ブランド事業ゾーン」では、イタリアンレストラン「アルポルト」や「CoCo壱番館」など有名シェフや有名店監修の加工食品、冷凍惣菜、冷凍スイーツやクリスマスケーキなどを試食を交え提案するとともに、加工食品のエンドの展開提案や商品のクロスMD提案など、実際の売り場をイメージしたアピールも行った。

 さらに酒類ゾーンでは、清酒とワインをアピール。清酒コーナーでは「甘口」のお酒をクローズアップし、さまざまなシーンに合うオススメの商品を選定。また、「甘口清酒」と「甘いお菓子」とのマリアージュを試飲・試食できるコーナーも設置した。ワインコーナーでは、次なる増税を踏まえてコストパフォーマンスの高いバッグインボックスのワインを価格帯別にクローズアップし、試飲も行った。

 同日行った記者会見の中で、西日本営業本部の魚住直之本部長は、「先般発表した第1四半期の決算では売上高は2・2%減を示した。消費税増税に伴う影響からは早く抜け出せたが、昨年の猛暑によるプラスの反動で少々ダウンした」と決算について説明するとともに、「当社は“ギフトナンバーワン卸”を目指している。この市場はまだ大きな可能性を秘めている。今回の展示会でも、ギフトカードおよびギフトコーナーで幅広い提案を行っておる」と強調した。