5月の清酒輸出

2014年07月28日

 財務省貿易統計によると、今年5月の清酒輸出数量は、1206klとなり、前年の1323klに比べて8・8%の減少となった。また、金額ベースでは8億3105万7000円で前年の8億1667万6000円に比べて1・8%増加し、清酒輸出は数量では前年を下回ったものの、金額は前年を上回り、高級酒化が進んでいることが伺える。

 財務省貿易統計によると、平成26年5月累計の清酒の輸出数量は1206klとなり、前年の1323klに比べて8・8%の減少となった。また、金額ベースでは8億3105万7000円で前年の8億1667万6000円に比べて1・8%増加した。

 国別ではアメリカが最も多く340klで前年に比べて13・4%の減少となった。次いで韓国が200klとなり前年に比べて34・3%と大きく減少した。3位の香港は165klで前年に比べて12・2%の増加となり、中国も113klで57・2%の大幅な増加となった。5位は台湾で103kl、前年に比べて36・1%の減少となった。

 金額ベースでは合計で8億3105万7000円となり前年に比べて1・8%増加した。国別では、金額ベースでもアメリカがトップで3億1033万5000円で前年に比べて9・3%減少。次いで香港が1億5046万7000円で前年に比べて28・8%の大幅増加となった。また、韓国は7723万円となり前年に比べて34・7%と大きく落ち込んだ。中国は5329万6000円で前年に比べて35%増と大きく伸び、台湾は3876万6000円で前年に比べて19%の大幅な減少となった。

 数量ベースでは、清酒の輸出先主要五カ国のうち、アメリカ、韓国、台湾がいずれも2ケタを超える大幅な減少となった。香港は12%増、中国は57%増と増えたものの、3カ国の減少が大きく合計でも8・8%という大きな減少を示した。

 金額ベースでも、アメリカ、韓国、台湾がともに大きな減少を示したが、香港、中国は好調に推移。比較的低価格な清酒が多く輸出されていた韓国が大きく落ち込んだ一方、高級酒への人気が高い香港や中国がいずれも2ケタを大きく上回って好調に推移したことで、全体でも1・8%増と増加で着地することができた。

 今年1月からの累計では、数量ベースで1万1466klとなり前年に比べて1・1%の増加。金額ベースでも45億1504万5000円で11・2%の増加で推移している。

 国別では上位国順で、アメリカが4・2%減、韓国が9%減、香港が13・5%増、台湾が11・1%減、中国が30・7%増の状況。金額ベースではアメリカが2・6%増、香港が29%増、韓国が8・7%減、中国が39・5%増、台湾が3・5%減の状況で推移しており、韓国、台湾は苦戦、香港、中国は好調という状況になっている。