キリンビール中国 中国エリア販売状況は微減

2006年01月25日

 【広島】キリンビール中国統括支社(平野太地統括支社長)および広島支社(井川厚支社長)、岡山工場(竹内敏彦工場長)、キリンビバレッジ中国支社(土屋静夫支社長)は1月17日、「キリングループ2006年事業方針」説明会を開いた。
 昨年の中国エリアの販売状況は、ビール・発泡酒・新ジャンル合計で0・4%の微減で着地した。一方で、発泡酒・新ジャンル合計は13・5%、チューハイは1・1%とともに増加。キリン全国の数字を上回った。
 平野統括支社長は、「11月までは中国エリアでも好調で、プラスの着地を見込んでいたが、12月に入って中国地方は寒波と大雪に見舞われ、トータルで微減での着地となった」と説明。今年は、「地産地消などをテーマに、地域に密着した活動を展開し、岡山工場や広島ブルワリーと連携したファンづくりや、地元企業・団体との協働の取り組みによるファンづくりに努めていく。また、地域別にホームページやメールなどによる情報発信を強化し、ビールの学校やワインの学校もこれまでどおり展開していきたい」と話し、ビール・発泡酒・新ジャンル合計で3・3%の増加を目指す考えを示した。
 井川広島支社長は広島エリアの活動方針について「昨年は、『ひろしまの、キリンです。』を広島支社のスローガンに、地域に密着した活動を行った。その一つに、広島新球場建設を目指す活動の一助とすべく、広島県内で販売した当社主力商品の売り上げの一部を寄付する『キリンビール広島新球場建設応援募金』を独自に展開し、広島の多くのお客様の支持をいただいて総額534万7200円を寄付した」と報告。今年は、支社スローガンの一層の浸透を目指すべく、「広島東洋カープやサンフレッチェ広島の応援をし、地元のイベントなどへも積極的に参加するとともに、新たな取り組みとしてオタフクソースと協働で『お好み焼き』を応援するキャンペーンを計画している。こうした取り組みに加え、『ビールの学校』や『ワインの学校』、『ビールづくり体験教室』を継続展開していくほか、キリンプラザ広島やキリン広島ブルワリーからさまざまな情報発信を行い、キリンビアパーク広島で『ひろしまの、キリンです。』を共感してもらいたい」と語った。
 また、キリンビバレッジ中国支社の土屋支社長は昨年の概況と今年の取り組みについて「昨年は、『生茶』と『アルカリイオンの水』がけん引する形となり、中国エリアは前年比3%の増加(全社=1%増)となった。カテゴリ別に見ると、『生茶』は8%増、コーヒー、『午後の紅茶』はともに前年並み、水は32%増となった」と昨年1年間を振り返った。また、今年は、「リニューアルや新商品の発売、また、キリングループとの連携などで、4%増を目指していきたい」と話した。