愛媛西条・新居浜蔵元第5回勉強会 意欲高め4氏が講演

2007年10月09日

  【愛媛】 愛媛県の伊予西条税務署管内と新居浜署管内にある酒造メーカーの若手後継者が技術指導者らを招く「勉強会」が9月7日、西条市神拝甲のJA会館はなゆいであり、小売店や高知県のメーカーも含め約30人が出席した。管内の貯蔵出荷管理・呑み切り指導にあわせて開いており、今年で5回目。高松国税局の江村隆幸主任鑑定官や県工業技術センターの宮岡俊輔主任研究員ら4氏が講演した。

 愛媛県の地酒は品質を高め、会は西条周辺にある若手の蔵元関係者が中心に運営。有力な技術者らも「熱心で意欲的」と手弁当で毎年快く講師を請け負う。終了後の懇親会も全国の酒を中心に料理との相性を見る利き酒の一環で、今年は「辛口の酒」と「使用原料米の特性が明確な酒」をテーマに純米酒(栗駒山・宮城、会津娘・福島、武勇・茨城、喜楽長・滋賀、刈穂・秋田、上喜元・山形)6種を一堂に取り揃えた。

 メインの勉強会は、高松国税局の元鑑定官室長で日本酒造組合中央会四国支部の技術顧問も務める上田酒類総合研究所の上田護國所長がトップバッターで講演し、「大吟醸酒造りの留意点」と題して原料処理や製麹など専門的で高度なノウハウを次々と提供。同局の江村主任も貯蔵・出荷管理と題して火入れや火落ちについて講演し、火入れの温度や時間を詳しく説明した。

 新しい県産米「しずく媛」の開発にも取り組む同県は醸造現場のニーズも重要なことから、県工業技術センターの宮岡氏は参加者と対話形式で会を進行。会場から積極的な発言も相次ぎ、地元のコメ作りでも意欲をかき立てた。

 会には、液体充填機や自動酒燗機などを製造する(株)サンシン(本社・東京都練馬区)大阪営業所から西岡肇所長も招かれ、燗酒用の需要が見込まれるチロリなどで熱心な説明があった。