全九州卸大会開催 公正取引実現に向け決議

2007年10月02日

  【熊本】全九州の卸業者が一堂に会し、当面の諸問題を討議する全九州卸売酒販業者大会が9月20日、熊本市の熊本全日空ホテルニュースカイで開催され、九州各県から約140人が出席した。

 大会は栢正一・北九州支部長が「卸の企業経営は、依然として低収益で厳しい経営環境にある。このような時期に全九州の卸業者が集まり、英知を結集することは、非常に意義のあることだ」と開会の言葉を述べたのに続き、大会会長の池田正三郎・南九州支部長が「酒類業界を取り巻く環境は非常に厳しく、価格競争ではなく、価値の競争に転換しなくては生き残れない時代になってきた。健全な業界の確立と、卸としての品格を持って当たれば、必ず未来は開けていくと確信している。今回の大会は、時代が大きく変化している今だからこそ、開くことに大きな意義があると思っている」とあいさつした。

 議案審議では、全国卸売酒販組合中央会の塩本昇専務理事が中央情勢報告を行い、食品の値上げが相次いでいる環境の中で、“1”今後のビール値上げの可能性について“2”10月1日以降の新取引制度の完全実施に向けて--の2点に言及。市場安定に向けて、九州地区においても新取引制度の完全実施に向けた取り組みの強化を訴えた。

 また、熊本国税局課税部長の松岡亮介氏を講師に迎えた講演では「国民の安全と税」をテーマに、警視庁捜査4課に在職したキャリアを持つ松岡氏が、暴力団によるさまざまな酒に絡んだ犯罪の実例を、おもしろく紹介し、出席者の興味を呼んでいた。

 大会では左記の決議を採択。来年の開催を佐賀県で行うことを決定し、再会を誓って終了した。

  大会決議
 全九州卸業者は財政物資であり、かつアルコール飲料として社会的にも重要な特性を有する酒類を取り扱う免許業者として、その業務を通じて社会的責任を果たしてきた。

 しかるに、最近の酒類流通市場は、飲酒人口減少社会の到来等から総販売量が平成13年をピークに減少に転じており、需要サイドから見ても成熟化した国内市場のこれ以上の拡大は期待できない状況にある。